炎天下に華麗な絵巻
むか-しの資料をみつけたので、抜粋します。
おぎおんさあ 「祇園祭り」
炎天下に勇壮な傘鉾たて、祇園ばやしにはやし立てられて山車、みこしが続く。鹿児島の祭りの
夏は六月灯にはじまり、おぎおんさあで最高潮に達する。
祇園祭の起こったのは京都。平安時代の初期、全国に悪疫が流行したとき、京都の祇園舎で鉾
を立て悪疫退散を願ったのが始まりといわれる。その後、江戸時代の庶民文化の発達とともに盛
大になり、商売繁盛をも願う祭事になった。
鹿児島に伝わったのは、江戸時代の中ごろであるらしい。時代とともに、この都の祭りも変わり、
鹿児島市でも独自の形を作り上げた。そのひとつが、神幸行列の呼び物である傘鉾たての演技。
京都の祇園祭の鉾は山車に立てて進むだけだが、鹿児島市の傘鉾は人の手で運ばれながら、
さまざまな演技を繰り広げる。肩や手、額などで支えて掲げ持つ技も大変なのに、腰を下げた姿
勢のままで、鉾を60度角で持ちこたえる通称「練り」というのまで披露する。
傘鉾とともに、この祭りの呼び物は山車である。
昔はかんこうやまなど7.8種類山車がにぎやかに繰り出したというが、このところ少ない。
代わって子供みこしがにぎやかに繰り出すようになり、企業みこしや音楽隊のパレ-ド
仮設舞台でのエアロビクスやジャズも新しく登場している。
今の傘鉾は鹿児島で独自の形となったんですね。
鹿児島しかできない傘鉾。
今年は練りを練習します。
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