おぎおんさあ豆知識
2008年03月05日
祇園祭は、今からおよそ千百余年前の平安京の時代、毎年のように夏に全国で大流行する疫病の惨害を免れようとして、当時の全国の国数に応じた六十六本の鉾を建て御霊を祓う神事を行ったことに由来しています。
鹿児島の祇園祭は、江戸元禄時代ごろから行われ、庶民文化の興隆に伴ってますます豪華絢爛、盛大な祭になったと言い伝えられています。

八坂神社は古くから祇園社と呼ばれ、御祭神は素蓋鳴命、御妃奇稲田比売命のほか五男三女合わせて十柱の神を祀ってあります。鹿児島五社の一つで、古来より幸福の神として根強く大衆の間に崇敬・信仰されており、それが現在も悪疫退散・商売繁盛に結びついています。
祇園祭の意義は、素命をお迎えして、御霊を祓う祭りを行うことにありますが、現在の祇園祭は、素命を祀ることによって無恙健康・商売繁盛を祈ることを主眼とし、今なお多くの市民の心のよりどころとなっています。

露祓を先頭に大鉾、祇園傘、諸道具、十二戴女、稚児花籠、御所車などが

行列の花「傘鉾」。その長さは、大が約4間(約7m)小が約3間半(約6m)で、根回りは約9寸から8寸5分のカラ竹にウルシを塗り総金箔の蒔絵をほどこしてあります。傘は漆塗り、鉾は紅白の長旗を4流さげてあります。建て方は腕をさしあげるもの、肩・あごにのせるもの、頭にのせるものなど5通りがあり、日頃の練習の成果を披露します。

玉串は八坂神社の祇園祭(おぎおんさあ)にあたり、御神幸行列の途次、道行く人々に商売繁昌・無病息災の御利益と御加護を祈念し、お頒ちする“おぎおんさあ”独特のもので、
Posted by 上町傘鉾振興会 at 23:52│Comments(0)
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